2012年12月12日水曜日

技術メモ: 簡単なものをかな化してみる

ゲーム日本語化 Advent Calendar 2012


世間ではAdvent Calendarとかいうのが流行ってるようなので、この機会に日本語化について書いてみる。


最近indie bundleにあった Weird Worlds: Return to Infinite Space を例にする。

- ファイルはアーカイブされず素で入ってる
- フォントは普通の画像形式
- テキストは普通のテキスト
- 1byte英語文字コード(ISO-8859-1)決めうち

UnityやXNAを使わないエンジン自作のindieゲームにありがちなパターン。

フォントの見つけ方

- フォルダ名やファイル名にfont とか gui とか interface とか含まれると怪しい。
- 無ければ全部見てく。(俺はIrfanViewを使用。DDS対応でフォルダ内まとめて見ることができる)

というわけで default\graphics\gui\font_16x32.tga が見つかった。

- 見ると文字が規則的に並んでいる。
- 文字幅が不規則な場合は、別に位置、幅、高さ等の情報を含む別ファイルがあることが多い。
- 下半分のウムラウト文字の余地が無く英数字だけの場合、かな化は困難かも。

ここでは文字が規則的なので終了。


テキストの見つけ方


- 適当な画面をキャプチャしてメッセージをメモる。ここでは[START]に注目



- そのメッセージを含むファイルをゲームフォルダから検索。(俺はサクラエディタを使用)


□検索条件  "START"
検索対象   *.*
フォルダ   f:\opt\Desura\Common\weird-worlds-return-to-infinite-space\
    (サブフォルダも検索)
    (英大文字小文字を区別する)
    (文字コードセットの自動判別)
    (一致した行を出力)

f:\opt\Desura\Common\weird-worlds-return-to-infinite-space\weird.exe(5183,452)  [SJIS]:
 (略)Mod Settings・・・Video Settings・・・START・・・MODS・・・・VIDEO SETTINGS・・・QUIT(略)
f:\opt\Desura\Common\weird-worlds-return-to-infinite-space\default\gamedata\strings.ini(76,17)  [SJIS]: simulator_start START
f:\opt\Desura\Common\weird-worlds-return-to-infinite-space\default\gamedata\strings.ini(133,13)  [SJIS]: start_start START
f:\opt\Desura\Common\weird-worlds-return-to-infinite-space\default\gamedata\strings.ini(143,16)  [SJIS]: mainmenu_start START
4 個が検索されました。



exe内の[START]はたぶんランチャ用で変更できない。
と言うわけで default\gamedata\string.ini が見つかった。

- メッセージを変更してみる

mainmenu_start START

mainmenu_start STARTス

とかにしてみる。


と言うわけで変更されたので合ってる。たぶん他の*.iniもテキストだろう。


かなフォントを作る


英語文字コードでは記号やウムラウトになってる部分をかなにする。

テキストを訳す


半角カナで入力してもいいけど、かなとカナを含むフォントを用意して何かコンバータ作るのが吉。
汎用的なのが公開できればいいな。

作例


この方法で かな化したのがCryostasis

コレを


こうすると

コレが
 こうなる


0 件のコメント:

コメントを投稿